wazumi32のブログ

節約と、子育ての日々の記録です。趣味は漫画を読む事。家族のレジャーはバイク、旅行、キャンプ

自分でお着替え出来るようになった簡単な事

2学期から幼稚園でも、お着替えの練習が始まっていました。

家でも、やらせるようにして下さいと。

うちは二人目が産まれたので、私の手数を減らすためにも自分でお着替えをして欲しかった。

 

でも...。

今日はそれじゃないよ!

今は幼稚園の制服でしょ!

それじゃ暑いよ〜!

そんなにいっぱい出さないで!

 

なかなか上手くいきません。

今思うと馬鹿馬鹿しいんですが、「上着」「ズボン」「下着」と分けて服を収納していました。

 

ふと思いついて、入れ方を変えてみたんです。

こんな風に。

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幼稚園ボックスにはポケットティッシュも一緒に入っています。

 

何とこれだけで、幼稚園の支度が。帰って来てからの着替えが。お風呂に持っていくパジャマの用意が。

 

出来るようになっちゃったんです!

ふっしぎー。

幼稚園の時は、リビングにボックスごと持って行きます。脱いだパジャマも汚れていなければ畳んで入れるようになりました。

 

ダイソーの蓋別売りの収納ケースですが、冬着だと上着4枚、ズボン4枚くらいの収納力です。それ以上服もいらないので、買いません。かわいい服はいっぱいあるんですけどね!

今一番怖い事はもちろん、失う事だよ。

戦争の最中でも、飢饉に苦しみながらも、産み育てた先祖があるから現代があると思います。大学に入れられないなら産むなと言う現代人は人口増加にセーブをかける本能というやつなんでしょうかね。

 

 

 

上の子3歳、幼稚園年少の息子です。

 

幼児期はニュースを見せない方が良いって言うよね、とママ友が言っていました。

 

息子が3か月の時から私が働き始めた為、テレビ一日つけっぱなしな義父母に預けていました。子供向けの番組を録画して延々見せていたように思いますが、ニュースやワイドショーも流れていたようで。

しかも、息子は別に興味を示しているわけでもないのに「殴って殺すなんて酷いね」とか「可哀想だね」と話しかけるので、3歳になったばかりの息子が「なぐりころす!」と言ったりしました。

 

どうなんでしょうか。

親としては「そんな言葉を覚えて嫌だなぁ」とは思いつつも、どうせ小学校までには覚えてくるのだし、「悪い言葉だからあまり使ってはいけない」と話して聞かせれば、理解しているみたいです。

 

難しいのは「お前、やるじゃねえか」みたいな言葉。「お前なんて使ったらいけない」と言いますが、アニメなどを見てると悪い意味ではなく使われますよね。

乱暴な言葉だなぁ」と教えていますが…まあそのうちニュアンスを理解するでしょう。幼稚園に通った以上、言葉遣いなんて気にするだけ無駄なのです。

 

私は息子が気になった事なら、難しいニュースだろうが何だろうが回答してきました。先回りして説明した事も多いです。天気とか、動物とか、息子が触れた物は絵本や体験施設で、浅くでも理解できるようにしてきました。ちょっとでも興味を持ったらすぐ図書館。ポケモンが好きならポケモン図鑑を買っておき、知らないポケモンが出てきたら調べられるようにしました。

分からない事=本で調べる、が当たり前に身に着けばいいなと思ってです。

 

 

全部説明した事は、良いか悪いかはわからないですね。3歳、物心がついて息子には一度リセットがかかったような感じがします。私の性格を継いだのでしょうが、一つの物事にのめり込むタイプでは無いので、興味が移れば忘れてしまうんでしょう。

でも「何で?」攻撃は少ない子でした。もう知ってたんだと思います。「~だよね?」という事は多かったですね。多くの男の子が覚える電車の名前はさっぱりでしたが、一応「息子は物知り」と言われていました。

 

大変な間違いをしてしまったかもしれない、と危惧している事があります。

それは、死について。

一番最初に話すとっかかりは食物連鎖です。動物や魚の事を説明するのに、食われる側の命が失われる事を(別に大げさに言うわけではなく)話したり、交差点で右左を確認しなければ交通事故で死んでしまうよ、とか。今ある安全が、決して保障されたものではない事を教えた方が良いと思っていました。

 

よく自分の子どもに向かって、「絶対に守るから」と言うようなことを語りかける親の場面がありますが、私は息子が産まれた時に、「絶対に守るなんて出来ない」と思いました。

息子は他人です。私の意志では動かない。赤ん坊なんて少し病気になれば死ぬし、何か口に入れて窒息して死ぬし、転んで頭をぶつけたりして死ぬかもしれないし、歩いている時に手を放して飛び出すかもしれないし、事件に巻き込まれるかもしれないし、地震や火事が起きるかもしれないし…死ぬ要因が多すぎるじゃないですか。昔は「7歳までは紙の命」と言ったと言います。

勝手に動くし、息子が一人で生きられるように目を離さなければならない時も来る。

天敵がいると分かっていて巣立ちをさせる鳥と変わりありません。小学生になったら、一人で登下校しなければならない。息子が生きる時代に何が起きるかもわからないですし、今あるいじめ問題や過労死などの当事者にならないとは言えません。

それでとにかく、「生きたい」という本能を引き出しておきたいと思いました。

 

ところが息子が最近「死ぬのが嫌だ」とよく言います。

私が「死ぬのが怖い」と思って眠れなくなったのは小5くらいでしたか。親に相談するのは抵抗がありますし、友達に相談して友達を怖がらせたらいけないと思ったりして、しばらく悩んでいました。それが成長の段階かも知れませんが、自分の性格が暗くなったと思うんですよね。出来ていたことが出来なくなったり、楽しい事も楽しめなくなったり。

生まれなければ死なないのだから生まれなければよかったかも知れない。

自分の子どもを育てたいと思った時も、生まれさせて良いのだろうかと考えた事もあります。貧乏だからとかじゃなくて。

 

だから息子には、悩みを親に話す事に抵抗が無いうちに悩んでしまえばいいと思って、死というものを説明するのにオブラートを使わなかったんです。

「死ぬのが怖い」と言う息子に、「じゃあお母さんの手をしっかりつないで道を歩きなさい、良く食べて良く眠りなさい」と言ってみたり、「怖い怖いと思って人生を過ごすのはもったいないじゃない?」と言ってみたり、色々方向を示しているのですが、悩みは尽きない様子。

息子は他の事でも、人の言う事を聞かない部分があります。聞いているのに参考にしないって感じです。暖簾に腕押しでやきもきしますが…。

これはとってもかわいそうな事をしてしまったのでは?と悩んでいます。自分は小5からで済んだものが、3歳からずっと思い悩んでしまうかもしれません。

自分なりの答えを見つけて吹っ切れてくれればいいなと思います。

100歳でも死にたくないそうです。若さ故か、始皇帝のような生への執着となるのか。私は子どもが生まれたら、自分の役目が終わった感が少しあります。もちろん育てなければいけませんし、一緒に時間を出来るだけ長く過ごしたいですよ。

 

妹が産まれた事もあり、お決まりの「赤ちゃんはどうしてできたの?」も言うようになりました。さすがにこれは詳細を説明しないですね笑

こうのとりやらキャベツ畑やらで濁しています。

でも、特に虫の本とかって幼児向けでも交尾の写真が普通に載っていますから、(「結婚します」とか書いてある)虫や魚が好きな子は頭が良ければ気が付くかもしれませんね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どんぐりころころの3番

息子が、「どんぐりころころ」を歌っていました。

歌い終えると、「3番どうだったっけ?わすれちゃった」と言う。

「3番なんて無いよ」と言うと、

「あるでしょ!先生が歌ってた!」と怒られました。

 

どうやら幼稚園で習ったらしいのです。

 

 

 

どんぐりころころ どんぐりこ

お池にはまって さあ大変

ドジョウが出てきて こんにちは

ぼっちゃん一緒に遊びましょ

 

どんぐりころころ どんぐりこ

しばらく一緒に遊んだが

やっぱり お山が恋しいと

泣いてはドジョウを困らせた

 

どんぐりころころ 泣いてたら

仲良しこりすがやって来て

落ち葉で包んで おんぶして

いそいでお山へ連れてった

 

 

どんぐり救済されてる...!

私たちの時は泣いて終わってたよどんぐり。

いつ頃追加されたんでしょうね?

息子は適当なので踏んづけではないと思うんですけど。

こりすはどんぐり食べないのか。

 

※歌詞がちゃんとわかったので修正しました。

ドラクエ11 終わらせた感想〜ネタバレ

ほぼほぼやり込みました、ドラクエ11

勇者とは何か、というコンセプトで作られたとどこかで見たような気がするのですが、まさにドラクエとは何か?というのを徹底的に持って来た感じがしましたね!

 

まずは終わらせた感想を言わせていただきたい。

 

エマとは結婚しないぞ!

 

いくら公式がエマだと言おうとも、私の世界の勇者はイシの村で素朴な人生を終えるつもりは無い。

ロウ爺ちゃんと一緒にユグノアを再建するんだもん!エマに王妃が務まるなら結婚してもいいけど、ちょっと無理でしょ?

なのでセーニャを王妃に迎えます。

あ、その前にドゥルダへ行って修行をしなきゃいけないし。

カミュとベロニカが結婚したら良いなと思うんですが、まずマヤと宝探しに行かないとね。でも世界中巡りきったし、お宝はほとんど手に入れてしまったが...カミュたちは異世界にでも行かないと...。

 

そしてシャールのクレイモラン、ファーリスのサマディー、マルティナのデルカダール、勇者のユグノア...グレイグはバンデルフォンを再建しても良いし、マルティナと結婚しても良い。

 

というわけで、エンディングが弱い!

ルノーガを倒したクリアの演出は感慨深かったけど、聖竜が今までのドラクエを出してきてもそこまで感動せず。そして伝説へ...があったからかなあ。おーっとは思ったけど、最初から剣とかロトだったし。

 

3DSの3Dケトスはだいぶ酔うので、2Dの世界を用意してくれたのが本当にありがたい。しかも思い出のシーンを3Dで見返すとキャラの感情表現も細かくてすごく感動した。

 

今回の仲間はみんな大好き!

ベロニカとセーニャは、あー双子かぁ...ドラクエだなぁと思ったし、ロウとマルティナの素性がわかった時は、家族も入れてきたか...!と感動。

FFみたいに世界が崩壊した衝撃からのシルビアとロウの演出は笑いっぱなしだった。

グレイグとシルビアが幼馴染だったのも良かったなー。

カミュはもう一つ出自に秘密なんかないんだろうか。記憶喪失も6主人公のオマージュっぽくて懐かしかったけど。スキルがかみわざとか名前がカミュとか、神の民関係かと思ってた。

 

あと人魚の話だけちょっと浮いてるかなー、ドラクエといえば人魚、この二人の無念が7あたりで身を結んだ的な?とは感じつつ、大樹落ちる前に私の世界のロミアは泡になってたと思ったんだけど何で生きてるねん...。

 

ヨッチ村の代々勇者の像を見ていると、6勇者からはゆとりだなって思う。

 

 

ドラゴンクエスト11のやり込みが終わらない…やらない人の為のあらすじ2 ネタバレあり

魔道士ウルノーガを倒し、世界に平和を取り戻した勇者たちは聖地ラムダの宴に参加し、ベロニカの墓に集まっていた。

勇者は仲間たちと平和になった世界を回って見ることにした。ケトスから見た地上に今までになかった廃墟を発見し降り立ってみると、神の民の島によく似た廃墟であった。神秘の歯車を手に入れた一行は、それが鍵となる、時の精霊が守る忘却の塔に悠久の彼方に失われたものを復活させる力がある事を知り、ベロニカを復活させるために忘却の塔を訪れる。

 

とこしえの神殿に辿り着くと、時の精霊は、勇者の剣の力を使えば過去に戻る事が出来るが戻れるのは勇者一人だけだと告げた。仲間たちは勇者を止めようとするが、勇者の決意は固く過去へと旅立って行った。

 

戻ったのは命の大樹へ向かう前の聖地ラムダ。ベロニカが古の賢者に勇者を守る使命を果たす誓いを立てているところだった。長老の話を聞いている途中で消えた勇者を心配していた仲間たちは、勇者が未来より携えてきた物々しい大剣を見て不思議に思いつつも、命の大樹へと進む。

そしてあの時が訪れた。勇者の剣を手にしようとしたその瞬間、勇者はすべてを思い出し、尾行してきたホメロスの一撃を受け止める。元勇者の剣であった魔王の剣でホメロスの闇を打ち払い、ホメロスを倒した。今度こそ大樹にある勇者の剣を手に入れた勇者たち。デルカダール王はホメロスが闇に染まっていたことに驚き、デルカダール城で勇者を称える宴を催す。勇者を襲おうとしたデルカダール王だったが、取りついている魔導士ウルノーガの正体を暴かれ、ウルノーガは勇者に倒された。

 

正気を取り戻したデルカダール王とマルティナ王女が再会を果たし、取り戻した平和を喜んだのもつかの間。空から勇者の星がサマディーに落ちてくる。黒い精霊が勇者の星を引き寄せ、自らの肉体を取り戻そうとしていた。勇者の星は封印されし邪神ニズゼルファだったのだ。勇者たちがデルカダール王の命でデルカコスタの海岸へ様子を見に行くと、一行の前に預言者が姿を現し、ケトスと神の民の里の存在を教えた。

 

神の民は、神話を語った。かつて邪神ニズゼルファは命の大樹の力を狙い、世界を滅ぼそうとしていた。命の大樹が遣わした勇者ローシュは戦士ネルセン、賢者セニカ、魔法使いウラノスを仲間にし、勇者の剣をつくり邪神を倒したのだと言う。

 

倒したはずの邪神が何故復活しているのか、預言者はベロニカとセニカを導きの木の姿に変えて過去の記憶を見せた。

ローシュは邪神ニズゼルファにとどめをさそうとしていた。しかしその矢先、勇者の仲間であった魔法使いウラノスに裏切られて死んでしまう。ネルセンとセニカは邪神を封印する事には成功したが、勇者の力でなければ邪神を滅ぼす事は出来なかった。

その後、ネルセンはバンデルフォン王国を建国。ローシュの恋人であったセニカはローシュを復活させるために失われた時を求めたが、勇者の力でなければ過去に戻る事は出来ず、精霊に姿を変え時の番人として生きる事になった。

そして預言者は、自分が魔法使いウラノスだと告白した。勇者を殺せば力をやると邪神に囁かれ、気づいた時には勇者を殺していたのだと言う。悪を吸収したウラノスはウルノーガとなったが、善の心が預言者として勇者たちを導いていた。

 

邪神の復活で魔物があふれ、世界中に異変が起きていた。勇者たちはケトスの真の姿を目覚めさせ、ネルセンの残した迷宮で力を得て、禍々しい力に挑む。

ついに邪神は時を超えて滅ぼされた。

 

今度こそ平和を取り戻した勇者たちは、それぞれが自分の居場所に帰っていった。

ある日、イシの村にベロニカとセーニャが訪れる。

双子は、かつてセニカがしたように、勇者の剣を命の大樹に奉納するべきだと言った。その前に、勇者は忘却の塔に立ち寄った。時の番人に勇者の力が与えられ、元の姿を取り戻したセニカは勇者の剣を借りて過去のローシュの元へ消えた。

 

命の大樹に向かった三人が勇者の剣を捧げた時、聖竜が現れて勇者たちを称えた。

闇からニズゼルファは生まれ、聖竜は戦いの末に負けて命を落とした。しかし共に戦った神の民の願いにより聖竜は生き返り、命の大樹へ姿を変えてロトゼタシアの大地を創った。

勇者は”ロトの勇者”として語り継がれるだろう、と聖竜は言った。また闇から悪しき力は生まれるだろう。聖竜が闇に飲み込まれる事もあるかもしれない。しかしその時はまたその時代の勇者がこの剣を持って、闇の力に立ち向かうのだ。

 

 

 

ーそうして、この物語が伝説になった頃。

女性は本を読み終えると、二階へ上がって行った。

「かわいい坊や、起きなさい。今日ははじめてお城へ行く日でしょう?」

 

おわり

初めての予防接種は母親に裏切られた絶望と怒りの赤ちゃん

今日は娘の初めての予防接種。2ヶ月にまりました。

一回で3本も注射を打たなければなりません。大人でも嫌なものを子どもにさせるのは辛いですね。

 

息子は泣き声が小さかったので、そこまで泣かなかった気がしますが、果たして娘は。

 

大泣きでした。

どうして?どうしておっぱいの人と一緒にいるのに痛い事が起こるの??

という悲しそうな眼差し。

切ない...。

 

1日ご機嫌が悪く、信用を失った私が抱いてもあまり泣き止まない。しばらくはこんなもんですかね。

初めての予防接種は悲しいとトーチャンに話したら、息子の時も同じ事を言ってたと言われました。授乳期間に抱く、赤ちゃんがこう思ってるって感情は素直に受け止めて良い気がします。

 

かかりつけの小児科、幸い2ヶ所良い病院があるので使い分けています。

1つは近所で、漢方を出す事が多いおじいちゃん先生。脈をみるだけで風邪をひいて何日目か当たります。予防接種はここ。

2つ目は駅1つ先、よくわからない咳を治るまで付き合ってくれる若い先生。何かと決めつけずにアレルギーの薬などを試してくれる。

 

 

息子は最近全く言うことを聞かないので、たまにトーチャンに厳しく叱られています。親がイヤイヤ期に真剣に向き合っていても馬耳東風。

お気に入りのおさるのジョージよりも考え無しでがっくり。

 

おさるのジョージというアニメは良く出来ていますね〜。ジョージは可愛いし、黄色い帽子のおじさんは面白いし、物の仕組みや算数の知育が入ったり、町の人との関わりやお仕事、幼児にありがちな失敗もおさるに置き換える事で笑って見られる。友だちが泣くからなんとかしなきゃ!という情操教育もありますね。

ジョージはひどい失敗をする時もありますが、怒られたり怒られなかったりします。部屋を水浸しにしたり...それに比べたら、ほんの少しジュースをこぼしたっていいじゃないか。うちの子もおさるみたいなものだわ、と私の心を救済してくれるアニメですねw

 

 

 

Amazonprimevideoで無料だし、season9まであるので延々見ています。

ドラゴンクエスト11が面白すぎて困る!やらない人の為のあらすじ前編。 ネタバレあり。

その日、ユグノア城はロトゼタシアの四大国会議が開かれていた。

ユグノアの王と前王、サマディーの王、クレイモランの老王、そしてデルカダールの王が卓を囲んでいる。その日は産まれた王子のお披露目会も兼ねていた。

 

可愛いわが子を抱くエレノア王妃と、デルカダールの幼い王女。王子の右手には痣が浮いていた。

見えざる黒い精霊が、窓からその様子を見つめている。

 

突然空が暗くなり、魔物がユグノア城を急襲した。エレノア王妃はデルカダールの王女にわが子を託し、自らが囮となって二人を逃がした。しかし王女は魔物に見つかり、王子は崖下に落ちてしまう。

 

ユグノアからはるか南のイシの村の川で、一人の老人が赤子の声を聴いた。

流されてきた籠を拾い上げた老人は、「もう心配はない」と赤子を家に連れ帰ったのだった。

 

 

それから16年後。

少年は幼馴染のエマと共に、イシの村の成人の儀式である試練に向かった。神の岩を登って行くと、突然、空飛ぶ魔物に襲われ崖から転落してしまいそうになる。その時、少年の右手の痣が光り、雷を呼んだかのようにして魔物を倒した。無事に試練を終えた二人が山を下りると、少年は母に亡き祖父の残した言葉を聞く。

右手にある痣は、ロトゼタシアの伝説の勇者ローシュの生まれ変わりの証。デルカダール城の王を訪ねよー。

 

祖父の言いつけどおりに旅に出た勇者の少年は、デルカダール城に向かった。王と面会すると、王の命令で地下牢に囚われてしまう。

勇者と邪神は表裏一体、勇者は邪神を呼ぶ悪魔の子であると。

悪魔の子を育てたイシの村には処罰を与えると、ホメロス将軍が出立してしまう。

16年前にユグノアで王女を亡くしたデルカダール王は、勇者を憎んでいるのだ。

 

訳の分からぬまま投獄された勇者が狼狽えていると、隣の牢の少年に声をかけられる。盗賊の少年カミュは、かつて出遭った預言者に「地下で会う勇者を助けろ」と言われていた。預言の通りになった事に驚きながらも、カミュは見張りから鍵を奪い勇者の脱獄を手助けする。

兵士から逃げ切った勇者は、カミュのレッドオーブ探しに付き合う事を約束し、イシの村の様子を見に行くと、村は焼き払われて村人の姿は無かった。傷心の勇者が村にある不思議な木の根に手をかざすと、痣が光り不思議な事が起こった。

村は過去の姿を映し出していた。幼い頃の自分自身を追いかけていくと、既に亡くなった祖父テオと会う。テオは勇者が少年の未来の姿だと理解し、デルカダール王の所業を聞き首を傾げる。自分の言いつけで苦労を掛けてすまないとテオは言い、勇者に産みの母の形見を示した。エレノア王妃の遺言の手紙にも、デルカダール王に頼るように書かれていた。

 

レッドオーブを求めてデルカダール神殿に向かうと、魔物がオーブを持ち去ろうとしていた。戦いの末にレッドオーブを手に入れて外へ出ると、グレイグ将軍が勇者を捕えようと追いかけてきていた。逃げる二人が絶体絶命の時、テオの形見のまほうの石が光だし、まほうの扉によって二人は別大陸に逃げる事が出来た。

 

立ち寄ったホムラの里で、双賢の姉妹ベロニカとセーニャに出会う。双子は勇者ローシュと旅をした賢者セニカの生まれ変わりとされており、勇者を探し空に浮かぶ命の大樹へ導く使命を負っていた。里にいた情報屋に聞くと、命の大樹に関係がある虹色の枝という物がサマディーにあるらしい。四人はサマディー王国に向かった。

 

騎士の国サマディーに着いた四人は、国宝である虹色の枝を手に入れる為に頼りないファーリス王子の手助けをする。結局、虹色の枝は王が旅の商人に売ってしまったことが分かり、四人は旅立つことになった。サマディーのサーカスにいたシルビアという乙女の心を持つおっさんが、勇者を気に入って仲間になった。

ダーハルーネの港に着くと、ホメロス将軍が既に手をまわしていた。何とか逃げ切った勇者たちは、シルビアの持っていた船に乗って海に出る。

 

五人は虹色の枝を持つ商人が向かったというバンデルフォン地方へ。バンデルフォンはかつて勇者ローシュの仲間だった英雄ネルセンに由来する大きな芸術の国だったが、ユグノアより前に魔物に滅ぼされていた。

グロッタの町で行われる武闘会の賞品に虹色の枝はあった。仮面武闘会に出場すると、めっぽう強い女性闘士と謎の老人に出会う。彼らは勇者の痣を見ると、賞品の虹色の枝とイエローオーブを盗みだし、ユグノア城跡へ勇者たちを呼び出した。

老人の正体は、当時引退していたユグノアの前王ロウ。女性は死んだと思われていたデルカダールの王女マルティナだった。二人は16年前の敵を討つため旅をしており、魔王ウルノーガという存在に辿り着いていた。

 

勇者が生きていた事を喜ぶのもつかの間、ユグノア城跡はグレイグ将軍の追っ手に取り囲まれていた。グレイグはマルティナ王女に気づくも、王への忠義は厚く命には背けない。しかし逃げ切る事は出来た。

 

虹色の枝は勇者の力に反応し、命の大樹へ行く方法を示した。6つのオーブを始祖の森の祭壇に供えれば、命の大樹への道は開く。

ブルーオーブを探してクレイモラン王国へ向かう。既に老王は亡く、シャール女王が跡を継いでいた。城も建物も国民も、禁書に封じられていた魔女によって凍らされてしまっていた。勇者たちは魔女を倒しに向かうが、すでに外国にも助けを求めているという。勇者たちが魔女の使いを倒しに行くと、魔物と戦っているグレイグ将軍がいた。グレイグは落ちていた自分の物と同じ首飾りに気が付くと、勇者たちを見逃してデルカダールに戻っていった。

 

6つのオーブをすべて揃えた勇者一行はゼーランダ山を登り、聖地ラムダへ。勇者の訪れとベロニカとセーニャの帰郷に喜ぶ住民たち。始祖の森への道は開かれ、勇者たちはついに命の大樹へ辿り着いた。

勇者が大いなる力、勇者の剣を手にしようとすると、背後からホメロス将軍が現れた。闇の力に太刀打ちできず倒れる勇者たち。そこへグレイグ将軍がデルカダール王を連れて来た。闇の力に惑わされているのはホメロスで、勇者は悪魔の子では無かったのだと王を諭すグレイグ。その時、王に取り付いていた魔導士ウルノーガが出現し、勇者の力を奪い取ると、勇者の剣を魔王の剣に変え命の大樹を滅ぼしてしまった。

命の大樹は枯れて地に落ち、その衝撃は世界に広がった。

 

 

勇者は生死の境に、海底王国ムウレアの女王セレンに命を救われていた。セレンが見せた地上で町は焼け、多くの人が死に絶望の世界となっていた。しかしそんな世界にもまだ諦めない者たちがいる。ムウレアにも魔王の手先が迫る中、勇者は地上に戻された。

 

生き残った者たちは最後の砦と呼ばれる場所に集まっていた。英雄が逃げ遅れた生存者を救いだし、元イシの村であった場所に砦を築いていた。デルカダール城の牢に囚われてイシの村の民をグレイグが解放していたが、命の大樹が落ちた衝撃とデルカダール城を爆発させた霧で多くの犠牲者が出ていた。

同じく避難していたデルカダール王は正気を取り戻していた。王はグレイグにこれからは勇者の盾となるように命じ、二人は仲間を探す旅に出た。

 

ユグノアと誓いを持つ修練の郷ドゥルダにいたロウ、世助けパレードで人々救っていたシルビアと再会した。

シルビアの船で別の大陸へ向かう途中、海上で六軍王ジャコラに襲われる。勇者は海へと落ちてしまい、不思議な場所で預言者と出会う。勇者はウルノーガに勇者の力を奪われたと思い込んでいたが、そうではないと預言者は告げた。ジャコラを倒し、辿り着いたグロッタの町で六軍王の一人に魔物にされていたマルティナを助ける。

 

サマディーの砂漠には勇者の星が落下していた。様子を見に行くと、勇者にしか見えない黒い精霊が勇者の星を呼んでいる。ロウが星の文字を解読すると、ニズゼルファと書かれている。精霊が星に触れようとした時、魔王らしき人影が現れ、勇者の星を真っ二つにしてしまった。星は砕け散り、黒い精霊は憔悴していた。

 

知らない内に船に乗り込んでいたカミュは記憶を失っていたが、クレイモラン王国に立ち寄ると、神父がカミュの事を知っていた。神父の話を聞いて記憶を取り戻したカミュは、魔王の力で六軍王にされていた妹のマヤを助け、贖罪を果たした。

親が無くバイキングに育てられたカミュは、強欲な妹の為に触れた物が黄金に変わる首飾りをプレゼントした。すると力を使ううちにマヤまでもが黄金に変わってしまったのだった。逃げるように旅立ったカミュは、レッドオーブと勇者の力で贖罪はなるという預言者の言葉に導かれて勇者と出会ったのだった。

 

ベロニカとセーニャは聖地ラムダにいるかもしれないと、向かう道でセーニャと再会する。双子が離れ離れになっていた事に驚きながらも聖地への帰還を果たすと、ベロニカとセーニャが大好きな場所にベロニカが眠っていた。ベロニカの杖に勇者が手をかざすと、杖はあの時の記憶を伝えた。

 

魔王に勇者の力を奪い取られた時、沈む命の大樹から全員を脱出させたのはベロニカだった。ベロニカは最後の力を使い果たし、あの時死んでしまっていたのだ。

 

ベロニカの葬儀が行われみなが悲しみに暮れる中、セーニャは一人で使命を負う事を決意する。ベロニカの力はセーニャに継承された。

勇者たちはかつての勇者ローシュたちが使った乗り物、空魚ケトスを得た。空に浮かぶ神の民の島も魔王に落とされていたが、一人残った神の民が道を示す。

ローシュたちのように勇者の剣をもう一度作った勇者たちは、命の大樹の代わりに空に浮かぶ魔王の城へ乗り込んだ。

最後の六軍王であるホメロスを倒す。子供の頃から一緒に訓練していたホメロスとグレイグ。しかし先を行くグレイグに、ホメロスは闇の力を求めてしまったのだった。

 

ついに魔導士ウルノーガを打倒した勇者たち。

命の大樹は蘇り、平和が戻った。仲間たちはそれぞれの場所に戻って行った。失ったものに心を痛めながらも、生き残った者たちは精いっぱいに前を向こうとするー。

 

 

 

 

 

続く。