第二子出産の備忘録 上の子の変化。赤ちゃん返りとお世話好き
我が家は経済的に大変厳しい状況ですが、自然に妊娠出来るならば2人目が欲しいと思っていました。
自分たちが兄弟姉妹がいるので、歳をとった時、1人より兄弟がいた方が良いと思うからです。
もちろん気が合わないとか兄弟間のトラブルなんかはありますが、それは結果として...。
でもこの考えは、1人目のために2人目を望んでいるので、何が何でもかわいい1人目と同じように愛情を持てると言えるのか?という議題が夫婦間によく上がりました。
というのも、うちはお互い長男長女なんです。
息子1人で十分なくらい可愛いし、息子が産まれた時、私はまだ親じゃありませんでした。3年かけて、息子が私を親にしたのです。
第二子は既に親となった私たちの元へやって来ます。第一子が一番可愛いという話は、この成長の絆にあるんだと思います。
息子が3歳の誕生日を迎えてすぐに、第二子の妊娠がわかりました。幼稚園入園の申し込みなどをしていた頃です。
妊娠判定の為、産婦人科に行く時に息子を連れて行きました。預ける事も出来ましたが、何が起きているか知って欲しかったので。
病院で「お兄ちゃんになるのよ」と言われた時、息子は「お兄ちゃんになる」という自覚は持ったようでした。
私の幼い頃の記憶は3歳からあるので、この時期の親の振る舞いは大事だと考えていたのですが、妊娠したのでより上の子を考えてやらねば!と思いました。
しかし、2人目も1人目の時と同様、悪阻が収まらず、寝ているか吐いているかの状態に。
3月までは半分フルタイムでパートをしていました。同居の義両親に預けた息子は、仕事から帰って来たと思えばカーチャンに乗ってはいけないと怒られるし、気持ち悪いから寝てばかりの癖に悪い事をした時だけ怒られる私より、怒らないばあばの事が大好きになっていました。
「まだばあばと遊んでいるから」
挨拶はしっかり教えているのに、帰って来た私にお帰りも言わず、言う言葉はこれでした。
毎日寂しい思いをさせているから仕方ない。無理やり部屋に連れ戻しても、満足に遊んでやれないし。
悪阻で鬱になりがちなので、息子は向こうの子になればいいとふて寝したりしていました。
妊娠3-5カ月のこの頃は、
「赤ちゃんはいらない」
「悪い子だからやっつける」
(私の具合悪くさせている原因だと思って)
と言って私のお腹を叩こうとしました。
お腹を狙った時はトーチャンもカーチャンも物凄く怒りました。
息子の寂しさはわかっていましたが、4月になればずっと一緒に居られる、と辛抱の日々でした。
その反面、息子は公園など他の子がいるところに行くと、自分より小さい子に積極的に構うようになりました。
今までは一緒に遊べないようなお兄ちゃんお姉ちゃんが好きだったのですが。
そしてどちらかというと女の子をよく気にしているようだったので「次は女の子かも」なんて言っていました。
4月に幼稚園が始まり、産休にも向けて仕事を大幅に減らしました。義両親に頼んで働けば良いじゃないと言われる状況でしょうが、
ばあばとじいじでは、
「行きたく無いとごねて行かなかった」
という事態も想定できます...。
朝起きて一緒にご飯を食べる、出掛けるのも一緒に行く、一緒に帰って来て遊び、夕食の支度も一緒にする。
3年ぶりにようやく、一緒に生活する事が出来ました。息子のワガママも、精神的にも落ち着いたように思います。幼稚園も朝嫌がったりはしましたが、行ってしまえば楽しいようです。
「息子が大好きだよ」と言いまくったせいか、「カーチャン大好き」とよく言うようになりました。
幼稚園では泣いている子の涙を拭きに行く紳士だとか...お節介な気がしますが、他人の面倒を見ようという気持ちがあるようです。
妊娠6-8カ月、この頃はお腹におもちゃを置いて、「これはカーズのトミカなんだよ」と赤ちゃんに教えるようになりました。
どちらかと言うと寝込んでいる私と遊ぶ手段でもあったのでしょう。
幼稚園のお友達の家に遊びに行く事になりました。お家に3カ月の妹がいました。
赤ちゃんに実際に触れてから劇的に意識が変わったように思います。
かわいいかわいいと言っていました。泣いているのをあやす真似をさせてもらったりしました。
「もうすぐうちにも、赤ちゃんが来るんだよ」と言うと嬉しそうで、私のお腹をめくって赤ちゃんに内緒話をするようになりました。
暑くなって来ると悪阻も再び悪化して、用事以外ほとんど寝っぱなしになりました。
2人目は「早く出したい」ばかり。エコーもどうせ見えないし、赤ちゃんが来ると言って買い揃える物もあまりなく、ただ悪阻が終わって欲しいというだけ。
何だか急に不安になり、
「女の子は上手くやれないかもしれない」
と思ったりして。
9-10カ月、息子に「早く会いたいね」と言うと、「出て来ないで欲しい」と言ったりしました。
幼稚園で色々な言葉を覚えていたので、「ころしちゃおうか?」なんてとんでも無い事を言ったりもしました。
お腹の子関係で叱られると大泣きします。他の事で怒られた時とは違い、赤ちゃんの時のように「うわあああーん」と泣きます。
理由があったのに先生にいきなり叱られた時も同じような泣き方でした。
たぶん息子も不安に思っていたんでしょう。カーチャンは吐いてばかりだし...。
そんなこんなで、しかし突然に息子の妹は産まれました。
産まれた次の日に、ガラス戸越しに見るしか出来ない病院でしたが、産まれた子を見て息子は
「かわいい」と笑っていました。その次の日も見に来ました。
家では自分の事を頑張って、赤ちゃんを迎える準備も手伝ったそうです。
迎えに来た息子は赤ちゃんの足を触って、「小さい小さい」と喜び、抱っこしたいと言って、
赤ちゃんが泣けば
「カーチャン、大変、今、カーチャンを呼んで来るから!あ、どうしよう!泣かないで!」
とパニックになってあやしています。
うるさくて疲れる程です...w
私は産んでから入院した5日間で、すっかり娘のことも大好きになりました。2人で過ごす時間、久しぶりの新生児が可愛くて仕方がありません。
おっぱいも飲ませ方を思い出したので、授乳や睡眠にも余裕があります。
久しぶりに抱いた上の子が物凄く重く、手足もこんなに大きかったっけ?と不思議な感じです。